Ulyssesではマークダウン記法を用います。特殊文字でテキストに目印をつける(先頭に置くか前後を挟む)ことで、プレーンテキストでも装飾や見出しの作成など行えます。
リッチテキストの方が扱える装飾が豊富で、見た目も良いです。なぜ地味なマークダウンを使うのか。
答えは人により異なりますが、ひとつ言えることがあります。マークダウン記法の最大の利点のひとつは、考えながら書けるということです。
コメントや削除文は、出力時にSwiss Knifeスタイルを選ぶと、全て自動で削除されます。執筆中に試行錯誤しても、その足跡を気兼ねなく本文中に残しておけます。
Ulyssesのマークダウン記法に馴染むと、考えながら書くという作業では、プレーンテキスト+マークダウンの組み合わせが、最適解の一つだということに気が付くと思います。
なおUlyssesについてはこちらで解説しています。
Ulyssesのマークダウン一覧
削除とコメント・コメントブロックは、書き出し時やブログへの投稿時に消去できます。その他は出力・投稿時にも残ります。
# | タイトル | [リンク] | リンク |
## | 見出し | (Img) | イメージ |
### | 子見出し2 | (vid) | ビデオ |
#### | 子見出し3 | (fn) | 脚注 |
##### | 子見出し4 | $$ | 数式 |
—— | 分割線 | (tbl) | 表 |
** | 強い強調 | {注釈} | 注釈 |
__ | 強調 | ++ | コメント |
:: | マーク | %% | コメントブロック |
|| | 削除 | ` | コード |
- | ダッシュ付きリスト | `` | コードブロック |
1. | 番号付きリスト | ~ | ソース |
> | ブロック引用 | ~~ | ローソース |
タイトルと見出し
アウトラインの項目で扱っています。詳細はこちらを参照してください。
ポイントは、#の数に応じて階層が一つずつ下がっていくということです。
分割線
----(ハイフン4つ)で分割線を作成できます。
強調、強い強調
__(アンダースコア2つ)で強調、**(アスタリスク2つ)で強い強調。
マーク
::(セミコロン2つ)でマーク。
削除
||(パイプライン2つ)で削除。
ダッシュ付きリスト
- (ハイフン+半角スペース)でダッシュ付きリスト。
番号付きリスト
1. (番号とドット+ 半角スペース)で番号付きリスト。
ブロック引用
>(大なり1つ)でブロック引用。
リンク
[](角括弧で前後を挟む)でリンク作成。
イメージとビデオ
(img)(円括弧で前後を挟んだimg)でイメージ、(vid) (円括弧で前後を挟んだvid)でビデオ。
脚注
(fn)で脚注。
数式
$$(ドル2つ)で数式。
表
(tbl)で表
注釈
{}で注釈。
コメントとコメントブロック
++(プラス2つ)でコメント、%%(パーセント2つ)でコメントブロック。
コードとコードブロック
`(バッククォート1つ)でコード、``(2つ)でコードブロック。
ソースとローソース
~(チルダ1つ)でソース、~ ~(チルダ2つ)でソースブロック。
エスケープ文字
マークダウンではなく、文字として記号を使いたい時は、文字の前にバックスラッシュ \ を入力します。通常の記号として使用できます。
Ulyssesのマークダウン記法のまとめ
Ulyssesのマークダウンで扱える装飾や見出しは、それほど多くはありません。
肝心なことは、全てが手軽に行えるという点です。削除したり、後で調べる項目のためにコメントや注釈を残したい時、特殊文字を数個入力するだけで、簡単に実行できます。ひらめきや気づいたことを、本文中にさっと埋め込めます。
装飾にほとんどエネルギーを使わない分、執筆(コンテンツの作成)に注力できます。
慣れてくると、扱える装飾は少ないのに、自由度はむしろ上がったようにさえ感じるかもしれません。考えながら書く、ということが実現できます。
Ulyssesのマークダウン記法で、執筆(コンテンツの作成)に集中できる快適さを、ぜひ経験してみてください!