Z会中学受験コースは難関中学の受験に対応し、塾に比べ費用が格安で、時間の融通も効きます。
我が家は、最初に長男(当時小4)が、その一年後に次男(小3)がZ会の中学受験コース受講しました。
教材の内容は難しいです。いかに初期の子どもの拒否反応を乗り切るか。親の対応が分かれ道になります。
我が家は、長男が受講から一年でZ会をやめました。私の接し方に問題がありました。猛反省し、その後同じコースを受講した次男は、一年経過した今も受講を続けています。
受講開始の直後は、子どもが勉強を継続するのを最優先にすると良いです。成績が上がるのはその後です。
本記事は、Z会中学受験コースの受講を迷っている、また受講を始めたばかりのご家庭向けに、我が家の体験を交えながら、Z会中学受験コースを解説していきます。
Z会中学受験コースの公式サイト:Z会の通信教育 中学受験コース
※資料請求でおためし教材(無料)がもらえます。
Z会中学受験コースの特色
Z会は90年以上の歴史のある通信教育講座です。難関国私立中学の合格を目指す中学受験コースでは毎年、多くの受講生を合格に導いています。
質の高い教材
Z会中学受験コースは、全国の最難関校に対応できるように作り込まれています。紙のテキストとウェブアプリ(要件を満たすタブレットが必要)による映像授業で学習します。
授業は基礎から応用まで映像授業 →確認問題 →練習問題のサイクルをこなします。毎月、仕上げに月例テストがあり、答案作成を演習します。
問題の数はそれほど多くありません。難易度は高く、真面目に取り組むとかなり時間がかかります。
国算は「毎日練習ブック」という教材で、計算力や漢字の書き取りなど基礎的な反復練習を並行して行います。
オンラインの学習支援ツール
Z会中学受験コースでは、オンラインでいつでも、何度でも映像授業が視聴できます。またスケジュール、月例テストの成績なども一括して確認することができます。
保護者は、会員専用ページで学習の進捗状況を確認できます。子どもの月例・実力テストの点数や順位、平均点などいつでも確認できます。
多様な入試対策
Z会中学受験コースは、有名私立中学に対応しています。最難関・難関校のレベルから選択して受講が可能です。対応校は多く、幅の広い選択肢を提供しています。
独自のカリキュラムと学習方法
カリキュラムは中学受験コース本科(3・4・5・6年生を対象)と、専科(6年生対象)があります。Z会だけで中学受験を考える場合は本科のトータル指導プランを選択します。
トータル指導プランでは、3生年の4月から6年生の7月までをカリキュラム履修期、6年生の8月から1月を難易度の高い問題で「確実に得点できる実戦力」を身につける合格力完成期として分けています。
ただ、難易度が高い問題は、カリキュラム履修期も普通に出てきます。
費用対効果の高さ
教材は作り込まれていますが、Z会受験コースはかなりリーズナブルです。
Z会の中学受験コースで基本となるトータル指導プラン(国算理社の4科目受講)は、3年生だと月額18000円(年間216000円)、最も高くなる6年生でも月額25,600円/月(年間30万円ほど)です。
まとめての一括払いだと、12ヶ月で15%割引、6カ月は5%割引となります。
全教科の月例テストの添削指導(トータル指導プランのみ)や、 実力テストも料金に含まれます。入会金はありません。
私立中学の学習費の総額は三年間で約422万円(年間140万6433円 x3年)という文部科学省の調査結果(平成30年度)もあります。
教育費用は高校や大学でも必要となります。費用が少しでも抑えられるのはありがたいです。
自宅学習のメリットと柔軟性
学習予定は自由に組み替えることが出来ます。「習い事があるからこの曜日の学習は週末に回す」、といった調整ができます。夕ご飯を家族揃って食べることもできます。
Z会の教材と指導法の特徴
教材と指導法の特徴は、何度も同じ内容に繰り返し触れるスパイラル方式にあります(Z会の保護者向けオンライン説明会 2023年12月より)。
教材は忘れることを前提に作られており、何度も考え方や解法に触れることで、内容が自然に身に付きます。
Z会の保護者向け説明会によると、中学受験コースの理念は次の通りです。
- 入試で満点を狙うのではなく、合格者平均点を狙う。入試を徹底的に分析している。
- 無駄を排除して無理のない学習時間を実現する
- 小学生らしい生活をおくれるように
「小学生らしい生活を」という理念をかかげている学習塾はほぼ皆無で、Z会中学受験コースのユニークなところです。
塾との比較:利点と欠点
塾の利点は、講師による対面指導を受けられること、目に見えるライバルで競争意識を促進できることです。
塾に比べ、Z会は移動時間を節約でき、自分のペースでの学習が可能です。
Z会の教材は自宅学習に特化しており、基礎からテストの演習までを家で完結できます。
目に見えるライバルはいませんが、月例テスト・実力テストで順位がわかります。質問は、後述する通りメールで質問ができます。
Z会で中学受験を成功させるための学習法
低学年からの準備と学習習慣の確立
学習習慣の確立が学力の定着に関係があることは、東京都の教育委員会のホームページでも言及されています。毎日決まった時間に机に向かうなどの学習習慣の確立は必須です。
新しい習慣の獲得には時間がかかります。フィリッパ・ラリー博士の研究によると、おおよそ18日から254日かかるようです。
新しい習慣を身につけるのは時間がかかることを前提に、子どもの学習をサポートする必要があります。
なお、低学年を対象としたZ会小学生コース(小1-2)については、別記事で解説しています。
効果的な学習スケジュールの立て方
学習時間は後述しますが、小学3−4年生であれば少なめ(1日40分〜55分)なので、予定が多少遅れても、週末にある程度まとめてやることは可能です。
5年生になると学習時間が増え、スケジュール管理が難しくなります。
朝の学校に行くまでの時間や、帰ってからの夕方など、分割して取り組むのがおすすめです。
ペースの調整がやりやすくなります。
問題解決へのアプローチ:質問と再挑戦
トータル指導コースは、映像授業による解説があります。講師による解説を視聴すれば、ポイントを理解できます。
ただ、よく分からない問題や映像授業もでてきます。
こんな時は、質問メールが使えます。子どものタブレットから質問するのがおすすめです。最終的に、子どもが自分で質問できるようになると良いです。
我が家でも、算数の映像授業がよくわからなかった時に質問メール使うと、問題ができるようになりました。
質問メールは効果があります。どんどん使いましょう。
家族で続ける学習のコツとモチベーション管理
受講開始直後の学習のコツは、短時間でも決まった時間に、学習を繰り返すことに尽きます。家の環境整備も必要です。
子どもは親の目が届くリビングで勉強するのがおすすめです。学習時はテレビを消す、机の上は片付けるなど、親も協力する必要があります。
休日に勉強する場合は、家族全員で机に向かうのがおすすめです。1時間ほどタイマーをセットし、机に向かいます。親も自分の仕事を進められて、一石二鳥です。
小さな兄弟は、少しの時間でも机に向かい、静かに本を読む練習をすると良いと思います。
子どものモチベーションを保つのは、親にとって難題です。「ご褒美で釣る」のは短期的には有効ですが、年単位の計画が必要な中学受験では、もっと根本的な動機付けが必要です。
一番良いのは、よく言われているように、中学校の学園祭や公開イベントなどに参加して、本人が志望校への興味を深めることです。
「行きたい」という気持ちが自分の中から出てくれば、長い受験勉強を乗り切る原動力になります。
また「時間を守ってできた」「テスト前に復習した」など前向きな変化があった時は、親が気づいて積極的に褒め、子どもの「やる気貯金」を少しずつ積み立てていきましょう。
実際の使用体験と結果
Z会中学受験コースに一年間取り組んだ結果
我が家の次男は、小学3年生からZ会中学受験コースに取り組みました。正直、月例テストや実力テストの成績は横ばいで、ほとんど上がりませんでした。
本人は気にしていませんでしたが、3年生の1月に初めて受けたZ会の実力テストの結果を見て、さすがに今のまま(教材を終わらせるだけ)ではダメだと気づきました。
本人と相談して、まずは「毎日練習ブック」にしっかり取り組むことにしました。
ノートに答えを書き、間違えた問題は印をつけて何回もやろう、ということにしました。
間違えた問題の「なおし」は非常に嫌がっていたのですが、問題意識が生まれると、びっくりするくらい、あっさり受け入れてやり始めました。
すると今まで一度も上がる気配のなかった算数の点数が、いきなり30点くらい上がりました。
以後、なおしはルーチンに組み込まれました。「しっかりやると点数をあげることができる」という自信にもつながりました。
一度机に向かう習慣が確立すると、それを土台に次のステップへ進めます。
学習習慣が先、成績はその後
親としては、新しい習慣と知識を同時に身につけて欲しいですが、なかなか難しいです。
先述した通り、初期は継続を目標にします。その次に来るのが学習習慣です。知識はその後です。
Z会の保護者向けの説明会では、「3-4年の成績がいくら良くても6年生の時に難関中学に受かる成績になっているかというと、そうでもない。3-4年生で成績が悪くても難関校に受からないかというと、そうでもない」という話がありました。
3-4年生の時点が子どもの完成形ではない、というのが大きいと思います。
最終的な受験本番前の6年生終盤までに、効率的な学習習慣を身につけて勉強を継続すれば、十分に合格を狙う準備ができるはずです。
合格事例とZ会特有の成果
Z会の合格事例は、Z会の公式ホームページに記載されています。2023年度は1220名が難関中学に合格しています。
合格した受験生は、おおまかに、①Z会だけで合格、 ②Z会が主体で塾や家庭教師を併用、③途中で塾主体に切り替えたの3パターンです。
塾と比較し、Z会に特有の成果としては、単に合格できたというだけでなく、家族との過ごす時間も大事にできた、習い事も続けられた、という声があることです。
我が家も、子どもたちが以前から続けている習い事があり、今のところは継続しています。
家庭での勉強方法と学習ルール
Z会中学受験コースの公式ページによると、保護者の役割は、①成績の把握、②時間管理で、必ずしも勉強を教える必要はないそうです。
塾と違って先生がいないのに、「保護者が勉強を教える必要はありません(※Z会ホームページより)」というのはどういうことか。
我が家でも長男が中学受験コースを受講し始めた時、親(私)が(一生懸命)勉強を教えていました。
しかし、一年ほど経ったある日、ふとZ会の公式ページを見たら、ほぼ書いてある通りのことを自分がやっているのに気がつきました。
保護者が勉強を教える必要はない
子どもが取り組んでいて「わからない」と言われたら、親は一緒に考えたくなります。
我が家でも長男がZ会中学受験コースを受講した時、「わからない」と言ったら、その都度一緒に考えて、教えていました。
簡単な問題は手間がかかりません。ただ、難しい問題だと一時間くらいかけてもわからないことがあります。親は大変で、子どもも苦痛で効率が悪いです。
Z会は、ウェブから先生へ質問をすることができます。次男の受講時は、時間がかかる問題は先生への質問だけ一緒に考え、Z会の先生に教えてもらうようしました。
すると親の役割ががらりと変わり、余裕ができました。
成績の把握
最初に受講した長男の時は、本人の点数と平均点を見て一緒に喜んだり、点数が低ければ頑張ろうと、声かけをしていました。これで長男がやる気になることはありませんでした。
そこで次男の時は、一喜一憂するのをやめて、合格に照準を絞りました。
まず志望校の倍率を調べ、Z会中学受験コースの母集団で何位までに入れば、おおよそで志望校の合格圏に入れるか計算をしました。
テストの結果を見るたび、これくらい点数が上がって何人抜けた。次に目標の人数を抜くためには、勉強の仕方をどう工夫するか、というのを親子で考えました。
次男は勉強時間を増やしたくありません。勉強時間を増やさないで順位を上げるためにどうすればいいか、効率の良い勉強の仕方を考え始めました。
時間管理
長男の時の失敗もあり、次男がZ会中学受験コースを始めた時は、とにかく次男がZ会を続けること、机に向かう習慣を身につけることを最優先しました。
始める時間と終わる時間だけに集中しました。
「本当に勉強しているのかな?」という時もあったのですが、余計な口は挟みませんでした。すると半年くらい過ぎたあたりから、机に向かう習慣が身につき始めました。
Z会中学受験コースの受講開始時に注意すべきポイント
Z会中学受験コース受講の開始時に注意すべきポイントは、次の3つです。
- まずは受験勉強の継続を目標にする
- 決まった時間に机に向かう(学習習慣)
- 成績を上げるために、勉強方法を工夫するのを(親子で)考える
前述の通り、ある程度の期間継続しないと、学習習慣は身につきません。なので、「長く続けてもらう」が先頭にきます。
我が家のように、机に向かう時にも一悶着ある場合、まずは拒否反応を乗り切るところに集中します。
最初は、時間を守れなかったり、後でやるといってやらなかったりと、大人から見たら「ありえない」ようなことが連続します。
親は怒ったり不機嫌にならず、自制して子どもに接する必要があります。
新しい習慣を身につけるのは大変です。それを理解して子どもをサポートしましょう。
最初は「教材を終わらせる」だけで手一杯ですが、学習習慣がついてくれば、成績を意識し始めます。
このタイミングで、間違えた問題を繰り返し解くなどの「点数を上げるための勉強時間」を作っていくと、成績向上につながります。
親は鉄の自制心を身につける
家庭で受験勉強を開始すると、親は、子どものやり方を見てヤキモキ(イライラ?)します。
「もっとこうしたら効率が良いのに・・」という場面が毎日続きます。
こういった場合に一番やってはいけないのは、子どもの勉強時に、「親が不機嫌になる」ことです。
親が怒ると、子どもは勉強します。短期的には効果があります。ただ、怒るのが常態化するとどうなるでしょうか。子どもは机に向かうのを嫌がるようになります。
「勉強=親が怒る嫌なこと」という図式が頭の中で出来上がるようです。
子どもが学習に集中するためには、親が落ち着いている必要があります。
低学年で子どもがかんしゃくを起こした場合の対応は難しいですが、親が一歩引くのが良いと思います。
「今日はうまくいかなかった。明日、またチャレンジしよう」くらいの心の余裕があると、親も子も疲れません。
Z会を最大限に活用するためのアドバイス
塾との併用戦略:メリットと戦術
合格事例と学習成果の分析でも触れましたが、Z会と塾を併用して合格した体験談もいくつか見られます。
6年生で志望校に特化した重点的な対策が必要と感じた場合は、塾の対策を併用するのは合理的な戦略です。
消化不良は気を付けるべきですが、大手の模擬試験を受けるのも理にかなっています。
特に夫婦が共働きの場合は、6年生の夏休みや冬休みなどの長期休みの時に、どこで勉強するかという問題が発生します。
場合によっては、塾を週一などピンポイントで利用して、自習室を利用するというのもありかもしれません。
Z会のカリキュラムと2月の壁
Z会中学受験コースのトータル指導プランでは、カリキュラムをこなすのに必要な目安の学習時間が、段階的に増えていきます。
- 3年生: 40分 / 日
- 4年生: 55分 / 日
- 5年生: 105分/ 日
- 6年生(〜8月): 110分 / 日
- 6年生(8月〜): 150分/ 日
上記は、映像授業の時間は含みません。カリキュラムが次の学年に移行するのは2月で、3年生、4年生、5年生の2月から学習時間が増えます。
この「2月の壁」を乗り切れるかどうかが、分かれ目になります。分量が増え、難易度も上がります。
2月までに前学年の月ごとのカリキュラムを一通り「終わらせることができる」段階に到達していないと、子どもが投げ出してしまう可能性が高いです。
逆に、この2月を目標に上記の学習量をこなせるようにしておけば、次年度への移行はスムーズにいきます。
志望校別・頻出分野別の対策
基本はあくまでトータル指導コースですが、頻出分野別の演習や、志望校別の対策も追加で行えます。
6年生対象の頻出分野対策(専科)では、対策の立てにくい領域を重点的に演習を行います。
国語は5000字を超える超長文読解や記述問題への対策です。算数は立体・平面図形への対策、理科は長文や実験・観察問題や複合問題、社会は記述対策などです。
志望校別対策は、筑波大附属駒場、開成、桜蔭、灘、甲陽学院、神戸女学院の6校が対象です。
過去問分析による4教科の予想問題で本番さながらの演習を行い、本番への対策につなげていきます。
よくある質問とその回答
途中からの受講と学習のキャッチアップ
Z会の中学受験コースは、小学3年生から(小学3年4月号)開始です。前述の通り、最初から受講できれば時間的余裕によるメリットが大きいですが、途中からの受講も可能です。
途中受講の場合、注意すべきは算数です。
算数は3年生の時点から、小学校の学習指導要領で4年生や6年生で習う内容が扱われるので、補い学習をする必要があります。
算数の補い学習は、「中学受験シリーズ 入試算数の基礎30」(Z会)や、受講開始前の教材をバックナンバーとして購入して行うことが推奨されています。
我が家は小4から始めた長男の時に、「中学受験シリーズ 入試算数の基礎30」(Z会)を利用しました。
ただ、中学受験コースと同時にこなすのは、やはり大変です。スケジュール管理は要注意です。
5年生の後半や、6年生になってからの受講の開始はさらに大変です。各科目に未修単元があるからです。
Z会へ問い合わせた所、例えば5年生後半で未修単元があった場合は、6年の7月までに補い学習を終わらせ、夏以降に志望校の出題傾向にあわせた対策を行ってくださいとの事でした。
勉強のスタートが遅れると、対策の難易度はあがってしまうようです。
詳細は別記事を参照してください。
塾に通わずにZ会だけでの合格可能性
我が家で、長男と次男がZ会中学受験コースを受講した際、合格を決める要素は、① 残された時間、②学習習慣(の到達レベル)、③本人のやる気 の三つだと感じました
残された時間は、長いほど有利です。過去に本格的な勉強をしたことがなくても、受験までの時間が4年もあれば、準備には十分です。
残り時間が限られていて、学習習慣が全くない状態だと、合格レベルまで達するのは大変です。
志望校に合格したいという本人の強い思いがあれば、必要な習慣を短期間に身につける可能性はあるかもしれません。
ただ、チャンスが多いのは、やはり勉強の開始が早い場合です。
3年生からのZ会中学受験コースの受講が一番時間的余裕があり、おすすめです。
質問対応とサポート体制
前述しましたが、Z会中学受験コースでは、教材に関する疑問を「質問メール」で質問できます。
ウェブアプリにある質問フォームでやり取りするため、メールのアプリは不要です。
例えば算数でわからない問題があったら、教材の問題番号と疑問点をフォームに入力して送信します。画像ファイルを添付することも可能です。
Z会の担当者から、3営業日以内に回答メールが届きます。使いやすく、おすすめです。
Z会中学受験コースの選び方と入会手続き
コースの選択:トータル指導プランと要点集中プラン
Z会中学受験コースは、二つのプランがありますが、Z会だけで受験を考える場合は、トータル指導プラン一択です。
トータル指導プランは映像授業(タブレットで視聴)から、テキストの要点学習や確認・練習問題、月例テスト、実力テストが全てセットです。
質問も自由にできます。マンスリーチェックなど個別指導も利用できます。
要点集中プランは、トータル指導プランに類似しますが、練習問題や月例テスト、マンスリーチェックはありません。通塾主体の場合にサブ教材として使用します。
資料請求と入会手続きのステップ
資料請求をするとお試し教材が届きますお試し教材のメリットは、教材が届く前の「慣らし」を親子でできることです。
申し込みから実際の教材が届くまでの間に、体験教材を利用して、実際の教材でどうやって進めるか親子でシミュレーションしておくと、学習をスムーズに開始できます。
最難関コースと難関コースで対象校が異なります。志望校がいずれのコースの対象か、確認しておきましょう。
Z会中学受験コースの公式サイト:Z会の通信教育 中学受験コース
※資料請求でおためし教材(無料)がもらえます。
まとめ
Z会だけで中学受験を乗り切るための総括
Z会中学受験コースでは、レベルの高いテキストと、映像授業や問題演習など、自宅学習を可能にする手厚いサポートを利用できます。
Z会だけで中学受験を乗り切り、志望校合格を狙うことは十分可能です。
学習の持続と家族のサポートの重要性
受験勉強で点数が取れるようになるためには、時間をかけて、失敗と改善を積み重ねるしか道はありません。
受験勉強を長期間継続するのは大変です。親が、子どもを邪魔しないようにサポートするのも、本当に難しいです。
ただ必死に取り組んでいると、親にも新しい発見があります。
我が家でも、「いかに子ども主体で勉強を進めてもらうか」を徹底して考えているうちに、親子関係がガラッと変わりました。
大騒ぎする子ども三人を統率する(?)ために怒って命令ばかりしていた私が、怒ることがほぼなくなりました。
「勉強の時だけは怒らないようにしよう」と心がけていたら、他の場面でも怒らなくなりました。
恥ずかしいお話ですが、この変化は私が主体的に「変わりたい」と思って起きたわけではありません。
「子どもが家で快適に勉強に取り組むためにはどうしたらいいか」と、必死で自問自答しているうちに、自分が変わらざるを得ず、今の形(子どもに接する時に怒らない)になったというのが、本当のところです。
私が変わってからは、家族で過ごす休日の時間が、以前よりずっと楽しくなりました。子どもたちが学校のことをよく話してくれるようになりました。
艱難(かんなん)汝(なんじ)を玉にす、ということわざもありますが、我が家では、親子で中学受験に挑戦しなければ、こういった変化は訪れなかったと思います。
中学受験は親子で取り組む一大イベントです。
受験の費用が大きなネックになりますが、Z会中学受験コースは、その敷居の高さを少しだけ下げてくれます。
うまく活用すると受験費用をかなりおさえられます。
正直、本当に大変で、誰にでもオススメというわけではありません。
ただ、必死に取り組んでいれば、子どもだけでなく、親にも新しいことを学べる機会があります。
特に、塾の高額の費用や、送迎の問題で受験をためらったり、家族の時間を大切にしたいと考えているご家庭に、Z会中学受験コースはおすすめです。
興味を持たれた方は、まずは資料請求から始めるのをおすすめします。
Z会中学受験コースの公式サイト:Z会の通信教育 中学受験コース
※資料請求でおためし教材(無料)がもらえます。